作品がパブリックドメインに入ることと、無料で提供されるのは必ずしも同一ではないんですよね。
パブリックドメインの作品が有償で提供されることもたくさんあります(小説の文庫本とか)し、逆に著作者の存命中に無料で配布されることもあるわけですから。そこは分けて考えなければいけません。無料で配布されたらそりゃ誰でも嬉しいですけど、だから著作者に死んでもらって50年後に読みたいだなんて思いませんよ。
喜ばれているのは、著作者の死後50年という長い時間を乗り越えて、その作品たちが生き残ったこと。それがこれからも我々人類の財産としてあり続けること。その底にあるのは著作者の生命と創造性への敬意でしょう。そのような敬意を払い創造サイクルの維持を目指す制度として、適切な期間の著作権というものがあります。その期間は短すぎても長すぎてもいけないというのが通説です。
…というのは釈迦に説法かもしれませんが、思うところがあり書かせていただきました。