2012-11-02

http://anond.hatelabo.jp/20121102132054

http://kokoro.squares.net/schizolec.html

経過はさまざま

今日の話の題は「経過」ですから治療についてはまた別の機会にお話しするとして、ここではそのあとのことについて説明することにします。そのあと、つまり精神分裂病になったあとの経過は、ひとことで言うと、人によってとてもさまざまです。人によってこれだけさまざまな経過をとる病気は、ほかにはほとんどないと言ってもいいでしょう。ですからなかなか予想がつきません。ただ言えることは、普通に考えられているよりは、ずっと治るケースが多いことは確かです。

たとえば、一回だけ症状が出て、あとは完全によくなってしまうという経過。こういう人が全体の7パーセントくらいあります

それから、いったんは完全に良くなって、そのあと一回かそれ以上再発するケース。これは20パーセントくらいです。

さらに、いったん良くはなるものの完全とはいえず、そのあと一回かそれ以上再発するケース。これは大体50パーセントです。

残念ながら、ずっと症状が続くケースも20パーセントくらいあります。ただし、最初の症状がまったくおさまらないことはめったにありません。

大きく分けると以上のようになりますが、再発するケースでもその回数が違ったり、症状が続くといっても、その間ずっと同じ程度の症状だったり、だんだん良くなったり、逆にだんだん悪くなったりするケースなど、さまざまですので、結論としては経過は人によって千差万別といえるでしょう。どの人がどういう経過を取るかということは、最初の時点でははっきり予想することはできません。

結局、統合失調症(精神分裂病)の経過をひとことで言うと、

最初の症状はまず間違いなくおさまる。そのあとの経過は、人によって千差万別。

ということになります

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