2011-12-20

拉致寸前

友達のおばあちゃんとおじいちゃんのお話

友達のおばあちゃんとおじいちゃんは、若いころにとある有名な拉致事件現場の近くで仕事をしていた。

季節は秋、仕事からの帰り道での出来事だった。

仕事から自宅まで明かりが少ない松林の中の近道があった。

帰りを急いでいた2人は、その道を通って家へ向かっていた。

明かりのない道を月明かりをたよりに歩いていたとき、突然、草むらの中から数人の男たちが飛び出してきた。

「静かにしろ!」とこの地域の訛りとはことなるイントネーションで話しかけて、取り押さえようとしてきた。

しかし、男たちは、2人のなりを見てさっさといけとばかりにジェスチャーをして、その場から追い出すように追ってきた。

2人は明かりのあるところまで、必死に逃げた。振り返ると男たちの姿はなかった。

そのときは、人さらいが出たとだけ思っていたと話していた。

あの一連の拉致事件報道を見てからは、考えが変わり、拉致事件寸前の状況だったのではないかと思うようになったそうだ。

身近なところで体験談が出たのでメモしておきます

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