2011-09-04

犬になる夢

http://adult.mongolian.jp/yukkuri/img/kaigai/beach/0002.jpg

この写真を見てて、自分が何度も、犬になる夢を見てることを思い出した。

その夢を見た直後は、そんな夢を見たことを覚えているのに、ワタワタと日常に飲まれていくと、自分が夢の中で犬だったことなど忘れてしまう。

ただ確かにその夢は繰り返し見ている。起きた直後に「また見たなあ」という思いが残る。

別に嬉しいとか悲しいとか、興奮したとか、そういう感情はない。

懐かしいという感じもしない。ただただ自分は犬で、人々の足元を走り抜けていく。そんな夢を繰り返し見ている。


しかしたら10年くらい前に死んだ愛犬が、僕に憑いてるのかもしれないなあと思う。

そういうことも、悲しいとか懐かしいとか怖いとか、そういう感情ではなくて、単純に「そんな可能性もあるかな」と思う。

犬のほうも別に、思い出してほしいとか、そういう感じじゃないんじゃないだろうか。


淡々と、事実として、僕は夢の中で犬になっている。そしてたくさんの人達の足元を走り抜けていく。

その夢のなかでひとつだけ僕は考える事がある。

それは、「こうやって走ったほうが、速いし安定してるのにな」ということだ。


四足で走っていると地面が近い。だから疾走感がある。

足だけじゃなく、体全体を縮めて伸ばして、飛ぶように走る。

周りの人は驚いて見ている。みんなは二本足でゆっくり歩いている。

変に見えるかもしれないけど、このほうが速いんだよ。安定してるし。

そうして僕はどこに向かうでもなく、伸びやかに走ることを楽しんでいる。


から覚めると人間に戻っている。

でも僕は心のどこかで、四足で走るほうが効率が良くて気持ちいいことを覚えていて、それが出来るんじゃないかという気がしている。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん