すごくすごく好きな描き手さんがいた
その人の漫画が好きだった
そのジャンルにはあまり合ってない心情を丁寧に描くような少女漫画的な作風だったけど
私にはその作風がストライクした
感想をたくさん送った
お近づきになりたくて色々頑張ったきっとそれは恋に近い何かだった
そしてそれは成就した
二人でご飯を食べたり萌え語りをしたりカラオケでスケブ描いたりしあった
しかし転機が来る
別の描き手さんと仲良くなっていった
描き手さん同士の絵茶ログが毎週のように上がる
次第に私の足は遠のくようになった
同時に私は逃避するように別のジャンル友達と仲良くなっていった
それでも作品は読みたくてサイトにはたまに見に行った
でもサイトには昔の私が好きな作風の作品はなくなっていった
身内ノリの作品が増え、作風が私の苦手なものへと変わっていき
心情を丁寧に描くような作品はなくなっていった
ついには身内ノリの本が出るらしい
その描き手さんの本はすべて欲しかったのにその本は欲しいと思えない
感想を送ることはもうないだろう
連絡をとることももうないだろう
ただただひたすらに残念だ
誰も悪くない
むしろ自分が悪いのだろうな