2011-05-15

run away

高校生だったとき

自分ラジオ番組を作って、読み上げて録音して提出する課題があった

僕は気になっていた女の子に協力を仰いだ。大して話したこともなかったけど。

数十分、休み時間を使って手伝ってもらうだけで、家に連れ込むわけじゃない。

結果、断られた。後で友人から聞いた話だが、裏で僕のことを散々にけなしていたらしい課題はその友人に結局手伝ってもらった

数週間後、その女の子は、僕の前に来た。急いでいるような、まるでトイレに行くのを我慢しているような顔で。

その別の課題は、どうしても僕の助けが必要なようだった。僕には得意分野だったのでさっさと終わらせていた

僕は友人から聞いた僕への侮辱を一字一句再生した彼女ははっとすると、頭を下げて謝った

何回も何回もお願いをしてきた。最後のほうには、声がくぐもっていた。眼もずっと下を向いていた

それでも僕は断った。虫が良すぎる話だと思い、手伝ってあげたら負けたような気がするから

彼女は泣き出して、どこかへ行ってしまった。それから卒業まで一度も目を合わせてくれることはなかった

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