自分でラジオ番組を作って、読み上げて録音して提出する課題があった
僕は気になっていた女の子に協力を仰いだ。大して話したこともなかったけど。
数十分、休み時間を使って手伝ってもらうだけで、家に連れ込むわけじゃない。
結果、断られた。後で友人から聞いた話だが、裏で僕のことを散々にけなしていたらしい。課題はその友人に結局手伝ってもらった
数週間後、その女の子は、僕の前に来た。急いでいるような、まるでトイレに行くのを我慢しているような顔で。
その別の課題は、どうしても僕の助けが必要なようだった。僕には得意分野だったのでさっさと終わらせていた
僕は友人から聞いた僕への侮辱を一字一句再生した。彼女ははっとすると、頭を下げて謝った
何回も何回もお願いをしてきた。最後のほうには、声がくぐもっていた。眼もずっと下を向いていた
それでも僕は断った。虫が良すぎる話だと思い、手伝ってあげたら負けたような気がするからだ
それを細かく覚えていて、そうしてここに書くのは、それを後悔してるってことなの?それとも自慢?