うさぎドロップの結末は「気持ち悪い」と多くの人に不評を買ったらしい。
読者は第一話で葬式に集まった陰湿な親戚に嫌悪感を抱き、アウトローな大吉とリンに同情したはず。けど最終話では読者が世間、つまり親戚そのものとなり夫婦になった二人を「気持ち悪い」「常識がない」と吐き捨てた。
大吉の行動は一話の時と変わらず、ただリンの幸福を一番に考えただけのものなのに。
二人を応援してきたはずの読者は、大吉が危惧していた陰湿な世間そのものと変わってしまった。二人の生活は読者の反応が示すように困難を極めるだろう。
前後編のギャップによる不快感と次第に募る二人への不信感で読者は大吉(またはリン)の目線から第三者へと引き剥がされる。そして最後の告白により完全に「常識」へ頭が移行し「気持ち悪い」という感情に至る。
これが意図的組まれた構造なら(最終巻でも世間の描写を一切せず読者に丸投げな点でそうとしか思えんが)、作者はかなりの皮肉屋。
このマンガは読者を値踏みしている。
「気持ち悪い」って感想は、こういう結末にしちゃった作者に対してのものだと思ってた
何故いまさらこの記事がはてブで上がってきてるのか知らんけど、元作品を読みもせずに「ヤダー親父づらして娘抱いたんだキモーイ」みたいなブコメばかりでワロタ 元増田の気持ちは...
自分も気持ち悪いと感じた一人だ。 元増田のおかげで当時の感想がブワッと湧き上がってきたので垂れ流してみる。 私は子育て中のおばさんである。 気持ち悪い、と感じるのにも人...
全然覚えてないけど 読者は第一話で葬式に集まった陰湿な親戚 この親戚たちって「幼女を男が引き取るなんてありえない」みたいなこと言ってたっけ? 「アウトロー」「常識」って...
相手の幸福だけを考えてるなら麻薬でも使って幸福感を与えるのも良いって言ってるようなもんでしょ。 先のことも将来のことも考えず今したいことをやって幸せならそれでいいって考...