2023-04-07

小学校中学年くらいのころ、「写真」というものはいろんなものがあるのだと気づいた。

読んでいる雑誌ガイドブックにあるような写真カメラで撮ったもので、それは最近持たせてもらえている写るんデスなどでも同じように撮れるのだと。

から、両親に連れて行ってもらったディズニーランドで、風景写真を沢山撮った。自分が読んだ本みたいな写真になればいいな、とワクワクしながら。

しか写真現像したら、父に怒られた。

「こういう時は一緒にいる人を撮らないとダメだ。なんの思い出にもならないじゃないか

自分意図はうまく説明できなかった。それから以後は父から言われたような写真だけ撮ることにした。

すっかり携帯スマホで周囲の風景遊園地のあちこちの飾り付けを撮るのが当たり前になっている今、ときどきこのことを思い出す。いまはフィルムの数に限界はない(ストレージ限界はあるけど)。

父の言いたいことはわからなくはない年齢になった。けれど、あのとき言葉は、思い出すたびなんともいえない寂しさがよぎる。

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