優れた者同士の友情は虚飾がないため水のように淡い、ということわざ。
「君子の交わりは淡きこと水の如し」とも言う。
膠(にかわ)や漆(うるし)で固めたように強く結びついた友人のこと。
范式という人が、はるか遠く離れたところに住む張元伯とたまたま出会い、友誼を結んで二年後の再会を誓いあった。
その約束の日に、范式は鶏を殺し、黍を炊いてご馳走を作り、張元伯を待っていた。
周囲は「千里も離れているのに二年も前の約束のために来るものか」と言っていたが、はたして張元伯はやってきた。
この故事から、必ず約束を守るような信義で結ばれた友情のことをいう。
貧しいときに出来た友人のこと。
「貧賤の交わり忘るべからず」は、たとえ成功しても貧しいときの友人は大切にしなければならない、という意味。
「二人が心を合わせればその鋭さは金を断ち、その言葉は芳しい蘭の花のように周囲に影響を与える」という言葉から「金蘭の交わり」とも言う。
一緒に竹馬で遊んだ幼馴染、子供の頃から仲のいい関係ということ。
「竹馬の友」とも言う。
「縞」は「縞帯」で白絹の帯のこと、「紵」は「紵衣」で麻の着物のこと。
季札という人物が子産に縞を贈り、子産が返礼として紵を贈った、という故事から、親交の深いことを意味する。
琴の名手であった伯牙という人が、自分の音楽の最大の理解者であった友人が亡くなると、琴の弦を断ったという故事から、心の通い合った親友のことをいう。