2022-10-30

本屋の話をしようと思う。

子供の頃、自宅から徒歩圏内に5軒の本屋があった。

家を出てすぐのところに貸本屋があり、中の棚を眺めることはなかったけれど、店頭で売っていた『小学〇年生』をいつもここで買っていた。

駅前には3~4階建ての大きな本屋があり、一番お世話になった。電車通学をするようになってから毎日のように通った。

2階に児童書コミックス、3階に学習参考書が並んでいた気がするが、1階の文庫本コーナーの前に立って、勝手大人の仲間入りをした気分になるのが好きだった。

商店街入り口にもワンフロア結構大きな本屋があった。学研ひみつシリーズはここで買った。

コロコロコミックスを買って帰った時は、親に「返してきなさい」と怒られ、本屋さんにも申し訳ないことをした。

商店街の脇道にも小さな本屋があって、ちょっとサブカル寄りの品揃えだった。中高生になって親のチェックが入らなくなると、ここでよく雑誌を買った。

商店街を抜けた先にも本屋があったけど、そこまで足を延ばすことは殆どなかった。

思い出の本屋はもう1軒も残っていない。

今住んでいる街には、まだ2軒の本屋が残っている。

小学の子供も本屋が大好きで、連れて行くと「もうそろそろ帰ろう」と声をかけるまで、いつまでも立ち読みしている。

帰りには必ず何か1冊以上買ってあげる。

どうか大人になった時、こんな本屋記憶が残っていてくれると嬉しい。

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