10年前くらいに亡くなってる。
故人の思い出は美化されると言うのが定説だが、表題の理由でどんどんと印象が悪化している。
例えば今日見た夢はこうだ。
「新しいパソコン(20万くらい)を買って、うきうきして家に帰ったらひどく不機嫌な母がいる。そしてまた金と無駄遣いした。早く売れと責め立ててくる」
だいたいこんな内容だ。
母は無趣味な人間だった。正確に言えば趣味にお金をかけるのをよく思わない人だった。漫画一冊買っても機嫌を損ねるようなタイプだった。
それは若い頃にひどくお金に苦労したと言うところから来ているかも知れないが、少なくとも母の前で「無駄な出費」を匂わせることはご法度だった。
母が出てくる夢はそうやって「好きで買ったものを否定される」か「稼ぎの少ないことを責められる」夢に二分される。
やや過干渉の毒親気味だったが虐待とかを受けていた訳ではない。いい思い出だってある。それに亡くなって10年以上経っている訳だからいい加減囚われたくもないのだが、夢に出る度げんなりする。
せめていい思い出だけを見せてくれ。