2020-01-29

エロゲ歌詞が心に刺さって抜けない

 抜けないってそういう意味ではなく。

愛も知らず 君を信じて 夢も知らず 僕は泣いていた

 アダルトゲーム水夏』の主題歌、FRAGMENTの歌詞である。僕はこの歌詞を折に触れて思い出す。その度に良い曲だな、と思う。

 僕にも当然、かつて愛というものがよく分からない時期があった。

 そして愛というものがよく分からないにも関わらず、誰かを愛していた時期があった(なおかつ、その事に無意識でいられた時期があった)。

 誰かを愛しているのに、愛が何かも分からない。そして、誰かを愛しているにも関わらず、その事に気付いていない。

 それは、何だかまるで夢の中を彷徨っているかのような時期だった。確かに夢を見ている。でも、それが夢であることには気付いていない。夢というものがどんなものなのかも分かっていない。

 今でもそんなことを繰り返しているのだろうか?

 自分ではよく分からないけれど、昔よりは誰かへの愛情自覚的になったことは確かだと思う。かつてのように、まるで夢を見ているように、無自覚に誰かを愛することはなくなった気がする。

 FRAGMENTの歌詞は次のように続いている。

何も見えず 君と歩いた 深い闇の中を歩いていた

 僕は初めてこの歌詞を聞いた時に、歌詞を聞き間違えた。次のように、聞き間違えてしまった。

何も見えず 君と歩いた 深い闇の中を歩けた

 全然意味が違ってしまっている。それでも、僕は深く何かに打たれた。

 深い闇の中を歩いているということは、深い闇の中を歩けるということなのだ。そう思った。

 僕はこの歌詞を折に触れて思い出す。


https://www.youtube.com/watch?v=P602tD-E-Xw

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