ネイティブと一口にいっても、地域差がある、という話をもう少しする。
これは英語ではもちろんのこと、スペイン語でも同様。多分、中国語でもそうだろう。
スペイン本国で標準語とされるカスティジャーノとラテンアメリカのスペイン語は実はけっこう異なる。
これは学習するときに、これは全世界で通じるのか、それともラテンアメリカだけなのか、スペイン本国だけの言い方なのか、いちいち気になってしまい、ちょっと煩わしい。
さらにラテンアメリカでもメキシコからチリまで幅広く、それぞれに異なるボキャブラリーがある。
「猫ふんじゃった」というときに、「踏みつける」は、ピサールなのかパテアールなのか。お隣同士の国でも異なったりする。
自動車はカーロなのかコチェなのか。あなた方はボソトロスなのかウステデスなのか。
ベントソはスペインでは「風が強い」という意味だが、中米では「屁をこいた」だ。
クロケタはメキシコではコロッケではなくドッグフードのことだ。
そう。スペイン語を学ぶという場合、ネイティブを目指すというのは、
そもそも、どのネイティブを指すのか、という時点で、たくさんの選択肢がある。
なので、スペイン語圏を旅するときは、正しい言い方などを気にしていたらキリがない。
ネイティブのように話す、という英語学習にありがちなあこがれは、スペイン語についてはあまりないように思える。
ネイティブっぽくというこだわりよりも、間違ってもいいから、とにかく話すという習慣がついていくひとのほうが多いように思える。
ラテンアメリカでスペイン語に馴染んだ人は、カスティジャーノのセー(C)の発音に苦しむと聞く。ラテンアメリカではTHの発音はない。
ラテンアメリカから入ったひとがスペインのスペイン語を理解することのほうが、
スペイン本国のスペイン語から入ったひとがラテンアメリカのスペイン語を理解するよりも、適応に苦しんでしまうようだ。
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