2019-08-15

語学学習の基本その3

anond:20190815021231

どのネイティブを目指すのか

前回、ネイティブスピーカーへのあこがれについて書いた。

ネイティブ一口にいっても、地域差がある、という話をもう少しする。

これは英語ではもちろんのこと、スペイン語でも同様。多分、中国語でもそうだろう。

スペイン本国標準語とされるカスティジャーノとラテンアメリカスペイン語は実はけっこう異なる。

これは学習するときに、これは全世界で通じるのか、それともラテンアメリカだけなのか、スペイン本国だけの言い方なのか、いちいち気になってしまい、ちょっと煩わしい。

さらラテンアメリカでもメキシコからチリまで幅広く、それぞれに異なるボキャブラリーがある。

猫ふんじゃった」というときに、「踏みつける」は、ピサールなのかパテアールなのか。お隣同士の国でも異なったりする。

自動車はカーロなのかコチェなのか。あなた方はボソトロスなのかウステデスなのか。

ベントソはスペインでは「風が強い」という意味だが、中米では「屁をこいた」だ。

ロケタはメキシコではコロッケではなくドッグフードのことだ。

そう。スペイン語を学ぶという場合ネイティブを目指すというのは、

そもそも、どのネイティブを指すのか、という時点で、たくさんの選択肢がある。

なので、スペイン語圏を旅するときは、正しい言い方などを気にしていたらキリがない。

ネイティブのように話す、という英語学習ありがちなあこがれは、スペイン語についてはあまりないように思える。

しいて言えば、ラテンアメリカスペイン本国かの選択になる。

ネイティブっぽくというこだわりよりも、間違ってもいいから、とにかく話すという習慣がついていくひとのほうが多いように思える。

ラテンアメリカスペイン語に馴染んだ人は、カスティジャーノのセー(C)の発音に苦しむと聞く。ラテンアメリカではTH発音はない。

ラテンアメリカから入ったひとがスペインスペイン語理解することのほうが、

スペイン本国スペイン語から入ったひとがラテンアメリカスペイン語理解するよりも、適応に苦しんでしまうようだ。

英語も本当は、スペイン語と同様に、やまほど多様性があるんだけど、ネイティブスピーカーとひとくくりにされる傾向がある。

https://anond.hatelabo.jp/20191112140355へ続く

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