0.77%、0.72%、0.67%、0.45%
これは、阪神淡路大震災で、特に被害の大きかった神戸市東灘区・神戸市灘区・神戸市長田区・神戸市長田区における、当時の人口あたりの死亡率です。ザックリ言うと、これらの地域では、「あの日、200人につき1人死んでいる」ってことですね。
私のフェイスブックの友達の数は190人。ザックリ言うと、この中で1人死んでいたでしょう。
LINEの友だちの数は185人。ザックリ言うと、この中で1人死んでいたでしょう。
高校の同級生が300人。ザックリ言うと、この中で1〜2人死んでいたでしょう。
小学校の同級生は50人。これなら、誰も死んでいないかも知れない。でも、親兄弟を含んだら?親戚を含んだら?兄弟の友達や恋人は?あのとき担任の先生は、何人の教え子の訃報を聞いた?
校庭に仮設住宅が建ち、体育館だけでなく教室の中にも避難者がいる中で、残った数少ない教室や図工室、音楽室で授業を受けていました。部活のレギュラーだった同級生が転校してポジションが変わりました。身近なところに死者がいなかった私は、いつもどおり朝起きて「あれから何年経ったか」を確認する。