文春の報道を見る限り、三浦九段がスマホを不正に使用していたということの根拠は、「対局している棋士にしか分からない感覚・勘」というものだったと思う。
これを踏まえて第三者委員会の顔ぶれを見ると、弁護士と検察官から構成されている。法曹の判断基準は「立証責任を負う者が証明度を超える証明をしたかどうか」だ。
つまり処分する側の将棋連盟が、三浦九段の不正の証拠をあげて、三浦九段が不正をしていることの高度の蓋然性を立証できるかどうか。こういう戦いになってしまった。
そうなると結局、第三者委員会の手に裁定が委ねられた時点で三浦九段の勝利は決まっていた。一応三浦九段を批判する棋士にも聴取をしたらしいが、そういう「感覚・勘」が証拠になるはずがない。
結局、将棋連盟は処分をするのに拙速すぎたし、処分後でも第三者委員会に引退棋士をねじ込むなどの戦術を怠ってしまった。
いろんな意味で、お粗末な結果だった。
「対局している棋士にしか分からない感覚・勘」としか言えなかったのは、対局の様子を記録したビデオ映像が無かったからなんだよね。 相手が1手指す。 それを見ておもむろに三浦...