2016-06-20

二人目の妊娠を喜べなかった

二人目は計画するでもなく、自然に任せていた。

1日、1日と生理が来ない日を重ねて気分は重くなっていった。

観念してついに検査薬で陽性が出た時、やっぱり喜べない自分に泣きたくなった。

自分には母性なんて備わっていなかった。

子どもが一歳を過ぎた今でも備わっているか疑問に思う。

契約社員ながらも色んな人と関わりあって、大した仕事ではないけれど頼りにしてもらって、

カツカツだけど自活して自由に過ごしていた独身時代のことがどうしても懐かしい。

それでも、母親業も馴染んできた。

三ヶ月頃までは愛猫の方が可愛いと思っていたけれど、今では我が子は愛らしいと思う。

子どもを持つ喜びも実感するようになった。

夫婦仲も良く、夫は育児に協力的で、理解もある。

良いお父さんをしてくれていると思う。

なのに、妊娠を、子どもを、どうしても枷と感じてしまう。

一歳を過ぎてやっと少し自由が得られるようになったのに。

また悪阻の辛い日々が来る。

悪阻を過ぎても、身体が重くなるにつれ、地味なしんどさが増していく。

出産の大変さは言うまでもなく。

睡眠不足の日々がやって来て、きっと産まれたばかりの赤ちゃんに、私は愛情を持てない。

新生児に外の刺激を与えたくないとの夫の希望で、外に出ることを許されず家の中だけで過ごす数ヶ月。

何もない。何も生産しない。何者とも関わらない。何もない。同じ毎日。同じことの繰り返し。

受け入れるしかないのに、自由にならない不満ばかりを思う自分が嫌。

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