「マスコミが貴重な食料を横取りした!ガソリンを横取りした!」
時間も人員も機材も限られている中で、あらゆる場所の被災状況を取材して報道するほどマスコミ各社は暇じゃない。
その上食事もガソリンも持ち込みとなると、人を減らすか補給車を伴わないといけない。
ところが人を減らしたり補給を含めた取材隊となると、取材できる範囲は限られてくる。
おまけに「マスコミは大量の食料やガソリンを被災地に持ってきておいて、被災者には米一粒もガソリン一滴も譲らない!マスゴミ死ね!」とおバカな連中に叩かれるのが目に見えている。
ネット上で吠えてるおバカたちは、マスコミがどうすれば満足なのか?
記者が一人太陽光発電カメラを携えて徒歩かチャリンコで被災地入りし、野草でも食って生きながらえながら被災地をくまなく移動し、逐次YouTubeにでも映像を公開すればいいの?
でもそれって、マスコミを叩いてるおバカちゃんたちでもできるよね?文句言う前にやれよ。
「今のままで十分だよ」と思っている人はわざわざそう思っていることを声に出さない。
一方で不満を抱えている人は極めて大きな声で各所で喚き散らすので目立つ。
そして、とくに日本はこの風潮が強い気がするのだが、基本的にあらゆることが満場一致、悪く言えばなあなあで進むことが前提になっていて、批判されることに慣れていない。
それで「批判される → やめる」と安易な決断を下してしまう。
何事にも批判はつきものなので、批判を受けた上で「やめるべきか、改善して続けるべきか、然るべき対応をして現状維持か」を判断するプロセスがあるべきだ。
この四つのうち「マスコミが報道しない被災地の真実」とか言ってる人はおもに陰謀系の人なので、 取材マナーを守りつつポジティブな表面をさらっとなぞるだけで残り三つについては...