一年以上悪性リンパ腫との闘病生活を送ってきたが、もはや手当が出来ない状態で医師に延命治療をしなければ一週間が目処と言われた。
母も自分もそれは拒否したので、今はほぼ生理食塩水のみの点滴で死ぬのを待つばかりの状態である。
数日前から意識が混濁したままで、母や子供達が来てもあまり気にしないのだが、若い娘(姪達)が見舞い(ほぼ最後の挨拶)に来ると格好を付けようとするのか一瞬シャキッとするのがおもしろい。
また、闘病生活中はとにかく体重が減るのに対抗するため必死で飲み食いしていたので、たまに目の前に食べ物や飲み物があると思って落語の所作のようなことをする。
もう嚥下能力がほぼ無いので、どんなに苦しそうでも水も飲ませられない。これが辛すぎて自分が父の状態になって喉が渇いて仕方が無い夢を数日見ている。