2014-11-17

髪の毛を切った、一年ぶりに

中年である。前髪は自分で切っていた。一年散髪に行かなかった。家族病気になったのもあったけど散髪とはいったい何なんだろうとしみじみ思ったからだ。髪は伸びる。伸びる。伸びる。何故、髪の毛を切って一瞬の形状を保ち、安くない金額を払うことになるんだろうか?この行為は一体何のためにあるんだ。そうだ、えーと、自分で切ればいいじゃない!見事に失敗した。家族との病気との関連はこの時点ですでに無かった。自分で切って変になったので後ろの髪は家族に一直線に切ってもらった。だが一直線に切った髪は外はねする。アリーナレベルで外はねする。ドラクエか。はさみが悪い。散髪はさみを買った。すきはさみも買った。散髪に行ったほうが安いのでは…とだんだん思い始めた。いや、これは投資だ。いつか切れる。はさみ代金は分割で安くなる。だがそんな日は来なかった。雨の日は髪の毛がフナフナになるようになった。ヘニャヘニャ。私の気持ちもヘニャヘニャ。

そして中年のロングはキタナイという文章を読んで悲しくなった。ヘニャヘニャ…。散髪にいってばっさり切った。美容師さんは偉大だった。まあそんなひどくは無くなった。

中年になるにしたがって自分の服装に困る。今までも困っていたけど世間の目に合わせて困らないようにという視点割合が増えた。すこしづつ増えていくしわ、しみ。加齢。それに合わせた、それらしい服装。主役ではないので、華美でなく、地味で上品で。出来ればある程度カジュアルなら尚よい。これはナカナカめんどくさい。髪型一つとっても、若作りで無いように、かといって適当すぎるのもよくない。若いから大目に見てもらえないし、この年でそんな常識も無いのかという目もあるし、適当すぎるとそれはそれでなめられる。それはそれでよくない。女をアピールもしてはいけないけど無さ過ぎてもいけない。中年、めんどくさい。ババア、案外めんどい。そしてすることが多い。他人のために生きているようだ。

この一年、多分自分は色々と、人生のものが、何かもういやになってきていたんだとおもう。だがもう髪は切った。

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