2014-09-19

先日、能楽堂で能をみてきた。

結論からいうと、すげーよかったっす。

いままで30年くらい生きてきて、触れずに過ごしてきたことをちょろっと後悔した。

いや、後悔と言ってもぜんぜん遅くないというかむしろ早いほうだと思うんだけど。

なにしろ、客席の平均年齢が70歳くらい。(中には90歳くらいでは?という人も)

若い人は着物お召しの人(習ってるっぽい)や外国人観光客が多かったね。

で、何がいいって、なんつーの。まず、フィジカル

想像してた倍くらい動きがゆっくりで、想像してた倍くらい声がでかかった。

あれアスリートよ。オペラ歌手とかもすごいけど。また質が違う感じ。

あと鼓もすごい。音も信じられないくらい響くんだけど、すごいのが誰もタイミングを合わせようとしないの。

タイミングが合ってないのに誰もあわてない。

合ってないんだけど、合ってる。

何言ってるかわかんねーと思うけどそうとしかいいようがない。

ちょっと意味がわかんない。

売店で、謡本ていう台本みたいなのが売ってる。

和紙和装のかっちょいいやつだ。

(そこの版元が創業350年とかちょっと意味分かんないくらい歴史が長い。)

それ買ってパラパラめくってると、何言ってるかわかる。

逆に言うとそれがないと何言ってるかわかんない。

狂言師だけは例外でなんとか現代人にも聞き取れること言ってたけど)

で、館内でも謡本開いてる人がそこかしこにいる。

たいてい老紳士か老婦人です。目立たないように膝に乗せて。

舞台が進行していくと定期的にページをめくらなきゃいけないんだけど、

みんな気を使ってかそーっとめくる。

つってもみんな同じ本みてるからタイミングかぶるわけだ。

静かなシーンで、館内の色んなとこでパラパラいうのが聞こえてきて、それがなんだかすごく粋なんだよ。

舞台上の能楽師にしてみれば、謡本ばっかり見てる人に思うところがあるかもしれないけどさ、そう思ったわけよ。

話の内容も謡本のおかげでよくわかったよ。

なんつーの、すごく引き算的というかさ、ま、このへんはおれの陳腐言葉を尽くしてもしょうがないよな。

結論としては、年齢とか関係ないと思ったね。

過去みた娯楽のなかでぶっちぎりで平均年齢高かったけど、だからって二の足踏むのはね、もったいないですよ。

長々と回しもんみたいなこと書いたけど、館内の人口ピラミッド考えたらさ、いてもたってもいられなくて回しもんになりたくなっちゃったんだよね。

からとにかく、観にいこう世!ってことです。

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    日本の芸能に触れると、そのフィジカルに驚かされる。演劇やミュージカルを相当見てきたけど、歌舞伎を初めて観たときもびっくりした。無意識に体動かしてるような役者がいないの...

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