2014-01-20

ジャムおじさんの憂鬱

俺の名はジャム・カルロ・オスカル

からジャムおじさんと呼ばれている。

ずっとこのパン工場で働いてきて、最近ようやく工場長にまで昇格した。

もし工場で何か問題があると全て俺の責任だ。この重圧、ハンパねーぜ。

勤めはじめてもう35年っつーとこだ。特に大きな問題もなく、こうして工場長にまで

上り詰めた俺なんだけどよ、最近ひとつ悩みがあってさ。

還暦近くなって言う台詞でもねえんだがよ、最近、恋をしちまったんだ・・・

へっ、笑っちまうだろ?この白髪ジジイが、恋とか言ってんだぜ?

でもよ、自分の心に嘘はつけねえんだ。

ずっと独身パン工場一筋でやってきて、この立場まで上り詰めて、

あと少しで定年。だのに、この年でこの立場で、恋なんだぜ?

その恋の相手だが、最近この工場に入ってきた「バタコ・カサンドラ・エミリア」、24歳だ。

若えだろ?俺と30以上も離れてやがんだ。

正直、顔が美人だとか端正だとか、そういうんじゃねえ。

言葉はわりいが本当に平均レベルの顔で、ちょっと面長で団子っ鼻な感じだ。

だがよ、そこじゃねえんだよな、この歳になっちまうとな。

尻なんだよな。尻。さいっこうの尻を持つオンナなんだよ。

サイコーのシリのオンナ。サイコーシリオンナ。

オーバーオールから突き出たサイコーのシリがよ、俺の目の前にぐいぐいやってくるんだ。

ぐいぐいとやってきた魅力たっぷりサイコーのケツがよぉ、工場長生命を脅かしてくるんだぜ。

まらねえんだ。バタコ・カサンドラ・エミリアの・ヒップ

まさかな、この歳でサイコーのシリに出会うとは思ってなかったぜ。

Oh,バタコカサンドラ。バタコカサンドラヒップよ。

神よ、おめえも知ってるだろうが、世界中のパンを集めてきても、

バタコカサンドラのケツのふくらみには敵わぬだろうよ。

そうさ俺は恋に落ちている。そして同時に憂鬱な気持ちにもなっている。

恋は激しく興奮をもたらし、そして同時に憂鬱をもたらす、。

憂鬱じゃなければ恋じゃねえ、なんつってな。

さぁ、還暦前の、サイコーの焼き上げに入るぜ。

俺の人生のパンは、きちんと焼きあがんのかな。な。

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