2011-12-29

コミケの思い出

コミケの思い出と言っても俺はコミケに参加したことはない。

しか同人誌という存在すら知らない高校時代コミケに関連した強烈な出来事に出くわしたことがある。

それは高校3年生の12月31日、大晦日だった。

その日は代ゼミ慶大模試なる模試があったか友達代ゼミ横浜校まで行ってきた。

模試の内容は散々なもので、慶応が第一志望校だっただけにすごいショックを受けながら京急に揺られて帰っていた。

ダァシエリイァス

京急に乗ったら車内の端に特大サイズの紙袋を5、6個も持っている男の人がいた。

この人は髪の色が銀色オールバック、黒いマントを着ていて、雰囲気FF8サイファーに似ていた。

サイファーはドアにもたれながら、目を細めて窓の外を見ていた。

大晦日でみんなスーパーの袋にカニだのを買っている中、すごい浮いていた。

友達と俺も窓の外を細目で見て「線路は、続くよ、どこまでも・・・」と言い合っていた。

事件は横浜から快特で一駅、上大岡に着きそうな時に起きた。

上大岡駅に近付くアナウンスが流れるとサイファーは全部の紙袋を両手に掛け、持ちあげようとした。

その時一番大きな紙袋(半畳くらいのサイズ)の取っ手から中ほどまでビリビリッと音を立てて切れてしまった!

そこから溢れでてくる同人誌の山。出てくる表紙は全てロリ系。車内の真ん中まで滑っていった表紙は幼児が裸でマ◯グリ返しをしている絵。

サイファーは冷静にマントを抑えつつ溢れ出る同人誌をかき集めた。しかししゃがんだところで別の紙袋から同人誌がこぼれだす。

ダァシエリイアス

サイファー上大岡では降りれなかった。

次の停車駅の金沢文庫までの10分間はいたたまれなくて見れなかった。

心無しか、先程よりもっと細目で外を見ているように感じた。

ダァシエリイアス

金沢文庫で慌てながらも上りのホームにかけていくサイファーを横目に模試の結果とかどうでもよくなって、ただ大晦日にあの人災難だなと思いました。

家に帰ってネットを開けばコミケまとめの記事。ああ、あの人はコミケに行ってたんだ、と。

これが俺のコミケの思い出です。

痛紙袋とかが出回っている今、同人誌が公共の場で公開されるのに抵抗の無い方もいるかも知れませんが周りの人がとても気を使ってしまます

同人誌の持ち帰りにはどうぞ注意してください。

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