2011-08-21

彼女はたぶん堕胎する

どうして彼女は分かってくれないんだろうか? どれだけ時間を費やし、言葉を重ねても、彼女に届かない。

その事実に僕は悲しくなり、泣きたくなり、感情が酷く高ぶってしまって、思わず怒鳴ってしまった。

 「お前に何が分かるんだよ!」

 僕が大声を出すこと自体があまり無かったので、彼女は狼狽した。感情の波が防波堤を超えてしまて、

なんだか僕は止まらなくなって、彼女に近づいて肩を掴んだ。彼女はまるで見知らぬ暴漢に乱暴されたかのごとく悲鳴をあげた。

僕は驚いて、彼女の口を手で塞ごうとしたら、勢いが強かったのか、あるいは無意識にそうしたかったのか、彼女の頬を手のひらが音を立てて打った。

 よろめいて、そのまま彼女は倒れてしまう。僕を見上げて、自分が何をされたのか信じられない顔をしている。僕はもう駄目だった。

 彼女の顔面を膝で・・・

 何十分かの後、彼女は虚ろな眼差し天井を見上げている。服はぼろぼろで、体中に痣や擦り傷が散らばっている。彼女を殴打し、蹴り、

暴力の勢いのまま押し倒して、レイプのように犯してしまった。いや、実際にレイプだったのだろう。

 彼女の性器は赤く腫れて、中から僕が放ったばかりの精液が垂れ流されている。避妊具を使わないセックスは初めてだった。彼女妊娠するのだろうか?

するとしたら、彼女子供をどうするんだろうか? 荒れ果てた室内と彼女を見ると、堕胎、という言葉が浮かぶ。 

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