自分の頭では何も考えられなかった。
本当に辛かった。
毎晩逃げるように丘の上に行き、煙草を吸ってなんとか正気を保とうと必死だった。
結局死ぬ勇気なんてなかった。
けど、他人の力を借りてなんとか卒業することができた。
働くことで僕に内定をくれた人や周囲の人にお返しがしたかった。
本当に喜んでくれて、嬉しかった。
身体の疲れが全く取れず、日に日に動けなくなっていく自分が手に取るようにわかった。
周囲の期待に応えることが全くできなくなっていた。
組織人として失格。
評価のつけようがない。
色んなことを言われた。
僕には能力なんかない。
当為はあるが意欲と才能がない。
努力して負けるのが怖かった。
自分が才能がないと思われることが嫌だった。
だから上辺だけプライドで固めて、誰もそこに入れないようにした。
気づいたら周りには誰もいなくなっていた。
暗いトンネルの中を歩くのはもう疲れた。
色々聞いてみたいから帰るまで待ってて 別に止めようとか思わない 俺も既遂者だからね、失敗したけど