どういう方法が良いのか、そのコンセンサスが取れていない問題じゃないかと思います。
日本が赤字なんだから公務員の給料なんて半分でいい、という過激派から
みんなの党のように公務員人件費2割削減という「穏当」に見える意見、
ここで二つ論点を挙げたいと思います。
その論点について私の考えるところを書きたいと思います。
結論を先に言うと、私は「NO」だと思います。
何故なら日本の財政赤字の原因が公務員のパフォーマンスの低さに依拠する部分は少なく、
基本的に税金の額が圧倒的に少ないことに起因するからです。
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/021.htm
この表で表される租税負担率、非常に低いですよね。
つまり日本は、非常に「低負担」の国であることが明らかだと言えます。
それにも関わらずこれだけの教育を受け、道路を使え、医療の発達した、治安のいい社会を享受している。
なので基本的に公務員のパフォーマンスの低さが財政赤字に繋がっているとは思えません。
そもそも財政赤字になれば給料を削減される、という規律があるなら、
税金を上げる巨大なインセンティブとなり社会として良い方向に向かうとは思えません。
ですのでこの議論の方向性は非常に危険である。私はそう思います。(またこれがこの日記のメインの主張です)
関連して、みんなの党の主張である
「行政の無駄をなくしてから増税」というアジェンダにも反対です。
どちらにせよ増税は避け得ないことは、租税負担率を見るだけで明らかだからです。
仮に公務員の給料を削減すべきとなった場合、どうすればよいのか。
ここの議論はあまり触れられていないものの、非常に重要な問題だと考えます。
まずそもそも、個人的に「公務員」という括りは大雑把に過ぎると感じます。
http://www.esri.go.jp/jp/archive/hou/hou030/hou21-1.pdf
この報告書3、4頁に書かれている程度の区分はしつつ考えないといけないのではないかと思います。
(ちなみに同じ4頁の図を見ると、日本における公務員の数が実は少ない、ということもわかります)
これだけ膨大な人数を一つのくくりにして議論をすることは、
と言うのと同じで、現実の見えていない議論だと言えると思います。
http://www.soumu.go.jp/iken/kyuyo.html
国家公務員と比較して98%と、国家公務員よりも少し低いがほぼ同水準となっています。
私は、(仮に公務員の給与カットを行うならば)この地方公務員の給与水準について見直すべきではないかと思います。
というのも、仮に国家公務員と地方公務員で同程度の給料だとしても、
事実、「公務員」という職業の人気は、地方に行けば行くほど驚くほど高くなっています。
そりゃ地元に残れて、雇用も保証される、高給な仕事となれば人気は必然的に高くなりますよね。
勿論上記「公務員を一括りにすべきではない」と言うのと同様、
地方公務員に関しても一括りにすべきではないと思いますが、
給料カットを行うなら、その地域の実情(家賃等の費用面や、他の雇用状況)に合わせた給与水準にするというのが妥当なのではないでしょうか。
そうそう 俺も前から言ってるんだけど、地方公務員だよ給与減らすべきは。 どう考えたって水準からして破格に高い。 特に地方の地方公務員(紛らわしいね)ほどね。 年収300万あれば...
年収300万あれば十分ってな平均収入の地方都市で700万とか取ってるのは頭おかしい。 700万と言うのは上層の話であって平均ではないのに(まさか地方公務員の「平均収入」が700万だな...
まあ、人数考えたら、ホント国家公務員は良くやってると思うよ。 霞ヶ関とか世界一働いてる公務員だろ。ミス判断もあると思うけど、政治のでたらめな利益誘導に比べればかわいいも...
正直国一官僚の給料はもっと上げてもいいと思えるほどの仕事量と質 そのかわりに市役所とかでボーとしてるやつらはそんなに給料いらないよね。
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・民間労働者は景気によって給料が大きく変動するが、公務員は劇的には変わらない。(むしろ圧力かけられない限り以前同様の昇給などの水準を維持しようとする) ・昨今のような...
「赤字は是正しなきゃだけど自分の財布を傷めたくないから公務員の給料削れ」 以上のことを考えてない人は少なからずいそうな気がする。 公務員を零細企業並みの給与にするのは...
http://anond.hatelabo.jp/20100723024747 の続き。 色々コメントありがとうございます。 少し体調が悪く今まで寝込んでいたうちにかなりコメント頂いたので、また別に立ててコメントに答えよ...
多くの人に影響を与えられるから、 ニュースで聞くような問題に当事者として取り組めるから、 政府の抱える問題が今の日本で一番難しい課題でそういう問題に取り組むのが一番燃...