はてなキーワード: 中途採用とは
というたとえ話だということは分かった。
だけど途中の展開がガキっぽくて世間知らずすぎる。
「新入社員はこっちで研修するから、大学で余計な事をおしえるな」という人事部の話があるけど。
ポール・グレアムも言っていたけど学校や試験制度は「毎日一定の場所に適当な人数をおしこめて退屈な作業に慣れさせる」という収容所兼生活訓練所でしょ。
仮にX国語の通訳スキルがある人材であっても、生活訓練所でつまはじきになるようであれば会社で使いにくい人材だから足切りに最適じゃないか。そういう意味では、学校は世間と同じぐらい理不尽なほうが好ましいよね。
あと一人ひとりたっぷり時間をとって面接することができる重要な人材が必要な部署であれば、生活訓練所の事は不問にして面接すれば済むんだし。実際、そういう部署は通常の新卒採用じゃなくて中途採用ルートで雇っているから、テストの弊害で埋もれる懸念も少ないしね。
希望する会社のこれまでの業績を具体例を示して褒めるのが正解なのか
入社した暁には具体的にこれこれこういうことをやりたいというのが正解なのか
あのね、フツーの就職試験受ける人ならこういうこと考えるでしょ?
自分やってけるのかなあって心配だし、事業内容調べて、いろいろ考えるでしょ?
そうじゃなくて、出版社受けにくる人ってそれすらもしないで、書店で刊行物を買うのはおろか立ち読みすらまともにせずに、本が好きだから編集がしたいって言ってくる人が少なからずいるってことなのですよ(新卒はもうちょっとまともな志望者が集まる。ここで私が言ってるのは主に中途採用の話)。
まあ、編集経験を身につけて、もっと華やかなマスコミの舞台へ!とか夢が広がりんぐ中で、一般的にはあまり知名度の高くない出版社のことなんて踏み台くらいにしか考えてないのかもしれないけれど。
ポイントは「自分は会社の利益に貢献するポテンシャルを持っている」ということか。
それを、中途採用なら過去の自分の実績。新卒なら、今後の実績づくりにいかせそうな学生時代の経験を示す。
そして、それがない奴は落とされる。
安倍政権が改革の柱として教育再生を掲げた際、あるいはそれを受けて設置された教育再生会議が提議を行った際、これらを揶揄する次のような意見が聞かれたのを覚えている人も多いと思う。「教育ってのはさ、誰でも経験してることだから、阿呆でも馬鹿でもつい語れると思わせちゃうんだよな」。
これに倣えば、「本や雑誌ってのはさ、誰でも読んだことのあるもんだから、阿呆でも馬鹿でもつい作れると思わせちゃうんだよな」とも言えると思う。私は出版社に勤務しているけれど、中途採用の募集をかけると、敷居を低く感じている人の多さに愕然とさせられる。「1)私は小さい頃から本が好きでした。2)現在は倉庫で出庫管理をしており、緻密な仕事には自信があります。3)幼時からの夢をかなえるべく、御社を志望します」。笑いごとじゃなく、こんなのが少なくない。1と2と3がどうつながるのか、さっぱりわからない。そしてもちろんこれは整理した骨子であって、実際には意味を取ることが難しい日本語で書かれていることが多い。
もちろん、好きなことにつながる仕事をしたいというのは正当な欲求だと思う。私だって出版社で働いている理由の根本にあるのはそれだ。でも、他業種の友人に聞いてみると、やっぱり出版業界における「好きだから一点張り」志望率は異常に高い気がする。これはおかしい。あなたたち、携帯電話で友だちと話したりメールしたりするのが好きだからって、携帯キャリアや端末メーカーで働きたいと思いますか? 働きたいと思ったとして、就職できると思いますか? なぜ同じことが出版社では通用すると思われるのか、どうも腑に落ちないものがある。