鼻水をかんだ後いつもの流れでゴミ箱へティッシュを投げようとした時、ゴミ箱の横には猫が居た。
いつの間にこの仕事部屋に入ってきたのか全然気づかず「あっ!」と声が出た時には既にティシュをリリースしていた。
ティシュは猫の顔に当たり、「ごめん!」とすぐに謝ったものの猫はそっぽを向き、無言で尻尾を激しく振った。
その後なんども謝り、何度目かで猫はようやくこちらをチラリとのぞき込むように顔を向け、それからゆっくり歩んでくると私の膝に頭を擦り付けた。
良かった許してもらえたんだ…と安堵したのもつかの間で猫はぴょんとジャンプしデスクの上に乗るとキーボートに足をのせて伸びをし、意味不明の文章をモニターに書き出した。
慌ててすぐに退かし、猫は恨めしそうにこちらを見つめるものの頭を撫でて再び謝った。
猫は少しずつ機嫌を直した様子で、今は膝の上で落ち着いて寝ています。
後でお詫びになにか上げようと思う。
お前ニートだろ