2023-09-30

うなぎを食す

立川に旨いうなぎを食わせる店がひっそりと開いたと聞いて

源氏仲間のO太と快気祝いに訪れた。

O太とは10年来の付き合いだが食事だけの理由で行動をともにするのは初めてだ。

「少し新鮮ですね。」

O太も同じことを思っていたようだ。

源氏仲間は貴重だが、どうしても活動源氏によりすぎてしまい満足に人付き合いが出来ていないことに今更気づく。

鰻屋看板も出さずにいた。

これでは客が来ないだろう。

看板がないんですね。」

O太も同じことを思っていたようだ。

場所は間違いないみたいですが。」

源氏仲間のS氏から送ってもらった地図では間違いなくここだ。

一見したところ店構えが鰻屋とは程遠く、知らずに訪れたらカフェ美容室か?そのわりには看板がないな、と思ったことだろう。

「なんだかカフェみたいで鰻屋とは思えませんね。」

O太も同じことを思っていたようだ。

源氏仲間は驚きを尊ぶものだがS氏も人が悪い。

こういうことなら事前に説明してくれていればいいのに。

というか本当にここであっているのか?

中に入ってみたものの全く間違っている可能性はないのか?

「本当にここですかね?」

O太も同じことを思っていたようだ。

いくら源氏仲間とはいえ、このような手の込んだ事をするだろうか?

そう思ってよくよく観察してみると気づいた。

ああ、たしか鰻屋だ。なぜこんなことに気づかなかったんだろう!

「いや間違ってませんね!鰻屋ですね!!」

O太も同じことを思っていたようだ。

やはり源氏仲間。これに気づくことが出来るのは源氏仲間だけだ。

おそらくこの鰻屋も手練れの源氏仲間。

さすが驚きを尊ぶ源氏仲間。

もうこれだけで鰻を食う前に満足させられてしまった。

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