これまでの最低賃金の上昇率は年平均物価の前年比(四半期ごとの前年同期比ではない)を概ね下回っていない。低所得者の面するインフレは全体より高くなりがちというのはあるが、それでも数年を均して比較すれば物価の上昇率が最低賃金の上昇率を上回ることはないだろうほど、最低賃金の方が伸びている。
一方で、その最低賃金の上がり方は穏当なものでもある。実質賃金が時間当たり労働生産性上昇率と同じか多少上回る程度だ。これはつまり、最低賃金の上昇は、雇う企業側にとってほぼ追加的な重荷とならないということでもある。なので、最低賃金が上がったというだけで解雇をすれば、むしろ収益を挙げる機会を損ねることになるため、企業はそんなことはしていない。実際、労働参加率や就業率はヒストリカル・ハイの辺りにある。
「ニュージーランド」の増田が「肌感覚」で「治安が落ち込んでいる」と感じている「日記」やで いうまでもなく統計は過去の値や