一人静かに在りし私は、結婚という欲望に執着する心を離れた。
友人たちが結婚という旅路を進む一方、私はただ穏やかに独り行く。
街角のカフェで運命の出会いを待ち望んだが、その姿は現れず。
彷徨う風船(恋愛という幻想の比喩)を見たが、それらは何もかもはるか彼方へと遠ざかった。
だが愚かな私の恋愛運に涙することもなく、むしろ喜びを感じた。
結婚への渇望が消え去った今、自らの笑顔で世界を彩りたいと思う。
幸せな出会いは、自らが内なる喜びの源となり得ることを知る。
達観の境地に至り、心穏やかな旅路を歩み続けるのである。
(了)
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