俺の頭の片隅には大井競馬場があって、そこでは3歳の俺が赤いゲームボーイカラーでメダロット・カブトバージョンをやっている。知能が足りてなかったのでゲーム内の公園で十円を拾い続けていた。
楽しかったよ。シンプルな作業とシンプルな報酬体系。
親は「やれやれ出かけてもゲームか」みたいな顔してるけど、3歳が競馬場堪能しちゃマズイだろ。
それにアンタの仕事はゲームを売ることだし、これはアンタに買ってもらったんだ。
俺もそんなような仕事に就く気がしたけど、そうでもなかったようなそうなようなって感じの中にいる。
社会みたいなやつの部分集合の中にいる。そのはず。
社会が何か知らないが、ゲームボーイカラーに載りきらないはず。
仕様を知らないが、メダロット・カブトバージョンよりも複雑らしい。
俺はずっと20世紀の大井競馬場にいたかった。
馬がグルグル回ってて受けるよな。ただでさえ地球が回ってるのにな。
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