2022-11-17

答えのない死

今日自殺の話を聞いた。

面識はない人だ。

だがまだ若く、少なからず衝撃を受けた。

最初に出た言葉は『なんでそんなことを?』だったが、これは愚問だった。

自分の父も自死をしており、その問いを続けたことがあったが、答えなどわからなかった。

から、その問いを続けてもなにもないのだろう。

この世の中、自死を選ぶ人がいる。

色々な理由で、亡くなっていく。

『なんでそんなことで』と思う理由で亡くなる方もいると思う。

でも、当人にとってはそれは引き金でしかなかったり、『そんなこと』だと思ってなかったりするのだ。

自死家族には、何か大きなものが残ってしまう。

自分はなんとか折り合いをつけたのだが、そのご家庭に暗い影が落ちていることを思うと、悲しくなる。

無駄だとは思うが、問うてしまう。

『何故?』と。

でも、一方で

『それしか答えが見えなかったんだ』

とも思う。

でもなんだろう、この胸のモヤモヤは。

病死寿命などの『ある程度分かっている死』ではなく、急な死。

それに対して、何をどうしていいのかわからなくなる。

今年も自殺者が何万人と出ているこの社会で、誰か1人でも思いとどまってくれることを祈ることしかできない。

そう、自分にはそれしかできないのだ。

それが、とても歯痒い。

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