立場の変化、自身の成長とともに人の価値観も考え方も変わる。何十年も描かれ続けてきた作品なら尚の事。
自らを、物語を顧みて、進むべき方角を誤っていた、もっとこうしたかったと思ったときに修正する方向に舵を切る事が出来た、その勇気を私は称賛したい。
我々は機械ではないので、心も思考もブレずに居る事は非常に難しい。そのなかで、より良くありたい、より良いものを生み出したいという想いや願いだけが、変わらない物なのかもしれない。
あなたの見たかった物語が見られなかった、結末が迎えられなかったのを残念だと思うなら、あなたが創作者として、そのアンサーを作品に投影するといいと思う。
そうすれば、作品を完成、完結させることが、どれだけ心身を削り、苦悩を伴うのかがわかるのではないだろうか。