私が保育園の頃
お母さんはお父さんを「かじちゃん」って呼んでた
お母さんがご飯を作っててお父さんに手伝って欲しい時、キッチンから「かじちゃ〜ん」って呼ぶんだけど、お父さんはテレビに夢中で気づかない
お母さんはまた「かじちゃーん」って呼ぶんだけど、やっぱり気づかない
怒ったお母さんは最後に「かじぃ!」って怒鳴る
いきなり怒鳴られてイラついたお父さんが「何!」って怒鳴り返して喧嘩になる
いつもそれだった
ある日、お母さんが3回目に怒鳴るタイミングに合わせてハモるように「かじぃ!」って言ってみた
そのあと爆笑してみた
お母さんに「お父さんを呼び捨てにするなんて!」と滅茶苦茶怒られた
悲しくて涙が出た
怒られたことじゃなくて、喧嘩を笑いで収めようとしたのに、それに気付いてない事が悲しかった
喧嘩をされるとしんどいのに、それに気付いてない事も悲しかった
いつも同じ喧嘩をしていることに気づいていないようなのも悲しかった
その後、お母さんがお父さんを呼んだら、私がお父さんに声をかけに行くようになった
親に気を遣わなきゃいけないかわいそうな子増田よ。