2020-12-29

あるところに一人の生きづらい女がいました

その女はなぜこんなに自分は生きづらいのだろうと思いました。

家族の中でも、学校でも、職場でも、インターネットの中でさえ、生きづらさを感じていました。

誰も彼もが自分ストレスを与えてくる。自分がやりたように生きることを咎めてくる、と思っていました。

しかしある時、その女は武器を拾いました。武器には「ツイフェミ」という銘が掘られていました。

試しにその武器を振るうと、今まで自分を苦しめていた人たちをやっつけることができました。

そうか、私を際限なく抑圧するこの世界には「武器」が必要なのか、と女は思い、武器を振り続けました。

次第に、同じ武器を振るう仲間が生まれました。女達は勇ましく戦いました。

「ツイフェミ」によって倒された者達も、やがて徒党を組みました。「アンチフェミ部族です。

いつ終わるとも知らない戦争の中で、ある時ついに女は「ツイフェミ」の使い方を間違え、「アンチフェミ」に捕まってしまます

十字架に磔にされ、火炙りにされる中で女は思います

「何がいけなかったんだろう」

最初はただ、生きづらいだけだった」

「生きづらさを解消したくて戦っただけなのに」

「なぜ互いを殺し合うような戦争になったのだろう」

ツイフェミ使いの女達も、アンチフェミ部族も、幼い頃に「戦争は悪だ」と教わってきました。

戦争は遠い世界のことだと思っていました。自分が人を殺すはずなんてないと思っていました。

それでも戦争は始まってしまいました。誰もが「戦争はやめよう」と声を大にすることができません。

今はただ、ツイフェミ使いの女達も、アンチフェミ部族も、この戦争を終わらせる救世主を待っています

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