いや、今というよりずっと前から苦しんでいる。時を追うごとにその苦しさは強さを増す。彼もそれには慣れた。ただ気づかないようにしていた。それでも少しずつ確実に彼は自分を消していくことで生きてきた。
輝く光にはその分強く影が出来る。それが彼だった。
彼は苦しんでいる。彼は自分自身の作り上げた世界で否定する人々と闘い続けてきた。
受け入れてもらえないから息を殺した。
他人を否定する事で何とか自分のかたちを保とうとした。他人を否定した分だけ自身の分身がお前はどうなんだ?ってほくそ笑んでいる。
彼は努力が嫌いだった。
悪いのは環境のせいにして怠けた。
それが無意味な事だと気付いたのは若くない年齢になった頃。
彼はもうどうにもならない引き返せない一度きりの人生を生きていることに絶叫した。
うんち
うんこ
しょんべん
糞
下痢
バカ
好きよ
ぞうさん