5年に及ぶ闘病の末、父が亡くなった。
最後の2年は寝たきりだった。
自宅でずっと介護をしていた母と、父を看取ったら海外旅行に行こうねと約束していたのに、その3ヶ月後、母はくも膜下出血で倒れてしまった。
幸い命は助かったが後遺症が今も残っている。
母が退院後に入る施設を探して見学に行く途中、見知らぬ地下鉄の駅で不意にあまりの孤独と不安で押しつぶされそうになった。
母は決して良い母ではなかった。親子仲も良かったわけではない。
でも父を介護するこの5年間、同志になった。
自分の病気もあり、この世の中こんなに辛いことがあるのかと思いながらも母と協力してなんとか乗り超えて来た。
これからは一人で乗り越えていかなければならない。
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