「元号で時代をくくるのはナンセンス」という批判は受け止めた上で、自分なりに平成という時代を総括すると、
「昭和の社会を動かしてきたシステムが次々と破綻を来たし、あちこちで『昭和』の矛盾や問題点が噴出し、それをどうにか解決して新しいものを生み出そうと、多くの人々がもがき試行錯誤し、それなりの成果を上げたりもしたが、彼らの力が弱すぎたのか『昭和』の力が強すぎたのか、ついに『昭和』の圧倒的な力の前に敗れ去った、『昭和』の壁を越えることができなかった」
…そんな時代だったと思っている。
「令和」という言葉を初めて聞いた時「まるで『昭和』のパチモンのようだ」と感じたが、思えばあれは「我々は『平成』を鎮圧した」という『昭和』による勝利宣言だったのかも知れない。
平成最後の夜に、そんなことを考えている。