2019-04-11

寓話

昔々、あるところに働き者の若者がおりました。

ある日、若者は馬を買いに行きました。

しかし、若者は意地悪な男たちに騙されて死にかけのみすぼらしい馬を買わされてしまったのです。

でも、若者必死に馬の世話をし、愛情を込めて馬を育てました。

すると、なんと馬は美しく国で一番足のの速い馬になりました。

その立派な馬はたちまち世間の評判になり、やがてお殿様も知るところとなりました。お殿様は馬と一緒に若者を召し抱えたい言い、家来に馬と若者を連れてくるように言いました。

〜〜

ところが、その話を聞きつけた元の馬の持ち主と意地悪な男たちが若者の所にやってきて言いました。

「これは俺たちの馬だ。すごいのはお前じゃない!」

男たちは馬を取り上げ、若者を追い出してしまいました。

意地悪な男たちは馬を連れて、お殿様の所に行き、馬とともに召し抱えられました。

〜〜

馬を取り上げられた若者は大変がっかりしていましたが、やがて新しい馬を飼い始めました。

〜〜

馬を手に入れたお殿様は、国中の足自慢の馬を集めて、馬のかけ足比べレースを開催しました。

「勝ったものには褒美を与えるぞ!」

一番足の速い馬持っているお殿様は自信満々に言いました。

そして、レースが開催されました。

勝ったのは……

あの働き者の若者の新しい馬でした!

馬と若者大勢喝采をうけ、抱えきれないほどの褒美を手にしました!

めでたしめでたし

〜〜

ところで、お殿様の馬はどうなったのでしょう?なんと、意地悪な男たちはお殿様の馬を上手く走らせる事が出来ず、馬を怪我させてしまったのでした。怪我をしたお殿様の馬はゴールまで走るのが精一杯でした。

それもそのはず。

意地悪な男たちは事あるごとに

「すごいのはこの馬だ。あの働き者の若者じゃないぞ!」

といい若者悪口を言い、わざと若者のすることと反対の馬の世話をしていたのです。

それで馬はすっかり元気がなくなっていたのでした。

その後、全ての顛末を知ったお殿様はかんかんに怒り、意地悪な男たち打ち首にしたのでした。

おしまい

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(この話はフィクションです)

  • どうでもいいけどアプリの方のウマ娘ちゃんはレースに出走できますか……?

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