「緑色い」という言葉がないのは有名だが、濃いという表現も緑色以外には使いづらい不思議がある。
濃い青、濃い赤、濃い黄色。
確かに使わなくもないのだが、濃い緑にくらべると他の色は明確にその色を想像することが難しい。
暗い赤、暗い青ならわかる。逆に暗い緑という表現もあまり聞かないように思える。
明るく暗くなる赤や青に対して、緑は薄く濃くなる色なのかも知れない。
これだけではこじつけと思われるかも知れないのでもう一つ例を上げてみると、「すごい」という表現も緑以外では意味が変わってしまう。
「すごい緑だね」と言われれば、色の濃い緑色を想像するだろう。
しかし「すごい赤だね」「すごい青だね」と言われると、なんだか奇抜な赤や青を想像してしまう。
これについては種明かしをすれば、緑以外の色で表現するためには「すごく」を使えばすんなりと理解ができる。
それは他の色が赤いなど形容詞的用法の「い」で終わることができるからで、当然直前にある形容詞は連用形が用いられるからだ。
もちろんそれは理解できるのだが、だったら緑は何なのか。
青や赤が色を表す名詞として使われるのに対し、緑は名詞でありながらその言葉だけで形容詞としても成り立っているのかも知れない。
緑は色じゃないから仕方ない
蒼なのかな
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