https://www.news-postseven.com/archives/20160401_397320.html
著者はイタリア人で、在日二〇年におよぶ建築家である。その体験をつうじ、こう言いきる。日本には、ヨーロッパだと考えられない建築表現の自由がある。「ヨーロッパの国々から見たら、ほとんど『何でもあり』の状態だ」。
と言っても、そんな自由を著者はうらやましがっているわけでは、けっしてない。日本びいきの著者は、大好きな日本のために、この野放図な自由をなげいている。そして、日本の都市計画家たちに、さまざまな提言をこころみる。こうすれば、日本の都市ももっと美しくなるんじゃあないか、と。