2019-01-26

赤みに欠ける紫の

部活合宿電車を改造した部屋。

3日目の夕食、キャベツウインナーがメインのケチャップ味の鍋が全員に不評で、持ち込み禁止のはずのお菓子ジュースもなくなって、抜け出して買いに行こうと決まった夜。

コンビニへ抜ける公園に疎らに立つ明かりがバカみたいに眩しくて、肝試しする気にもならなかった。

選ぶのに時間を掛けすぎて、一人遅れた僕は、ふと見上げて、田舎満天の星空が雲で隠されていたことと、その雲が街灯に照らされてくっきりと色付いて見えるのに気付いた。

青空の下なら真っ白だろう雲は、夜空より近くて明るく見える。夕焼け朝焼けのようには染められていないけれど、含みはある。青では幅が広過ぎる。

そうして、上の空のまま家に帰って、色鉛筆を眺めながら思い付いたのが、

赤みに欠ける紫の雲、淡く霞んだ深い夜。

またいつかみたい色。

なろうに転記

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