もともとは芸者や遊女に対して客が与えるチップのことを「花」と呼んでいた。
これは贈り物をするときに花のついた枝を結んだことに由来するという。
地域によっては芸者を呼ぶためのお金を「花代」と呼ぶことがあるが、同じ由来である。
歌舞伎などでは「纏頭」と書いて「はな」と読み、これは「花」として与えられた羽織を頭に巻くことに由来するという。
また、相撲で金星が出たときに座布団を投げるのは、金星を挙げた力士に羽織を投げたのがはじまりだという(こちらは羽織を返却するときに祝儀をもらう風習だったらしい)。
その「花」を関係者全員に配ることを「総花」と言い、転じて、要点を絞らずに全てが関わるようにするやり方を「総花的」と言うようになった。