2階で寝ている自分を起こしに1階で寝ていた猫が十年一日毎朝判で押したように階段を駆けのぼってやってきて
ベッドに飛び乗って人の耳元でずーーーーーーーっとごろごろごろごろごろごろごろごろ鳴かないまま喉を鳴らしていて
その音があまりにもものすごくとてもでかいのでこちらも十年一日寝ぼけた頭の中で猫の爆音上映、という言葉を文字で脳裏に浮かべている
起き上がって部屋の出窓のカーテンを開けて朝日を入れ、猫と一緒にそこに座るまで爆音上映は続いている
しっぽまで陽に当ててやって撫でてやるとはじめてにゃーと短く言うが