2018-08-22

消えゆく霧をつかむように記憶を引留める

夏休み最後の昼寝

うとうととしていると浅い眠りから目が覚めた

自分の心に変な緊張感が残っていることに気づく

すぐさま消えていく霧をつかむように記憶をたどると、寝ているうちに夢を見ていたのだと

僕は華奢な美少女を布団の中で抱きしめようとしていた

同時にそれが母親であるという確信を抱いていた

緊張感と、安堵感

ためらいと、欲望

夢の中ではすべてが複雑に同居していた

学生時代フロイトを読んだその日から自分の中に屈折した母への性交願望があるのには気づいていた

母とはそんなに良好な関係とは言えない

現実母親は、大柄なオバハンなのにどうして夢の中ではちっちゃくてできれいでかわいかったのか?

そして、現実には口うるさく世話焼きでうっとおしいのに、夢の中では無口で清楚だったのか?

だんたんとはっきり目覚めを感じるうちに、濃く立ち込めていた辛い気持ちも晴れていった

どこにも吐き出せない体験だったので、聞いて欲しかった

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