■寂しい、悲しい
私が嫁に行く前の家には、父が居て弟がいて
言葉は少なくても同じ番組を見て同じ料理を食べていた。
夏休みになれば明日はどこに行こうかと楽しみでそんな毎日はもう戻って来ない。
家にはもう母しかおらず父は別の人と暮らしていて弟も戻ってこない。
あの理想郷は、私が夫と再現する以外に方法はなく、他の人は容易くそれをやってのけるが
両親の不和を経験した自分に、そんな未来を想像することは出来なかった。
温かい何気ない日々だったなあと思うと頬を涙が流れて行く。
愛されたいだとか、周囲に人がいて欲しいという願いはいつ頃叶うのだろうか。
ツイートシェア