一昨年死んでしまったおじいちゃん。もちろん悲しい気持ちはあったけど、私は泣くことができなかった。
おじいちゃんは自分勝手で、すぐに怒るし、声が大きいし、大人になるまでは正直苦手だった。
思い返すと浮かんでくるのは、まだ私が4、5歳のころ、一緒に動物園に行った記憶。
昭和気質でぶすっとした表情のおじいちゃんの手を握る力が強くて、私は泣いてしまった。
すぐにお母さんとお父さんがやってきて、おじいちゃんから取り上げるように私を抱っこしたのを覚えている。
この間、息子と遊園地に行ったとき、手をつなぐのを嫌がられてしまった。
もし人混みではぐれてしまったらどうしよう…、なんて考えているうちに、つい手に力が入っていたみたいだ。
今日も女は家族叩き