「ビスコってどうやって砕くんすか?」
何を言ってる?と思いはしたが、「普通に殴ったり投げたりすれば良いんじゃないか?」と打ち込み送信した。
が、その後だった。
自らの過ちに気付いたのは...
頼む、間に合ってくれ...
不安を胸に抱きながら後輩の家に急ぐ。
数分車を走らせ、後輩の家に着いた。昔より色が薄くなった気がする緑の屋根、赤茶色の扉。
鍵はかかってなかった。
そういえば、「うちの近くは治安いいから鍵かけても大丈夫なんすよ。」って前に話してた気がする。
後輩の部屋(和室)に急ぐ。
が、遅かった。
後輩は、ビスコ破壊の罪を犯したものを断罪する神である『ビスコ神』(顔はビスコ坊や、体は小型犬)に断罪された後だった。
(おわり)