■世の中自分がちょっとだけ損するようにできてる
今日は、大雪が降って道が狭くなっていた。
私は道の端に寄って、すれ違う人を待った。
だけれど、すれ違った相手はうまく避けきれずに私にぶつかってきた。
「すみません」と私は謝るが、ぶつかってきたその人は素知らぬ振りで通り過ぎていった。
一瞬ムッとしたのだけれど、イラつくほどのことでもないかと思う。
あの人にとっては、私に気を遣って謝ったところで損することも得することもないのだ。
相手の尺度で物事を測ると、なんとなく許せてしまう気がする、そういう人なのだと。
大学の頃に恩師に言われた言葉を思い出す。
「世の中、自分がちょっとだけ損するようにできてるからね」
その言葉の意味を正しく受け止められているかわからないけど、少しだけ納得できるような気がした。
ツイートシェア