どちらがいいとは一概には言えないけれど、自分としては外向型の人に憧れることが多かった
初対面の人とも臆せず打ち解け、気楽に話し、多くの人の中にいることが苦にならない
人生の節目節目で新しい人間関係に出会うたび、そういう性格を変えて己をリセットしようとしてきたが、ことごとく失敗してきた
持って生まれた性格とは違う性格を演じることは、自分にとって非常にストレスだった
全身を「頑張っちゃってる感」が包み込んで、じっとり汗が滲むあの嫌な感じ、本当に嫌いだ
自分本来の性格で過ごすこと、それを変えようとすること、どちらも苦しかった
たとえるなら、利き手である右手に指が4本しかない(あるいは6本以上ある)
両手ともにうまく使いこなせない
そんな感じ
たしかに、多少指が足りなくても多すぎても鉛筆は持てるし箸も使える
けれど5本指のほうがやっぱり楽だよなと思う
たまに今死んでリセットしたら次はちゃんと両手5本指で生まれてこれるだろうかと思ったりする
次の瞬間にはそんな馬鹿なことを考えるのはやめようと思う
でも2周間に1回くらいは思う
4本指で生活するのにあとどれくらいで慣れるんだろう